バンド

ひろきちゃんの余生

つらつらとゲロを吐く

夏休みの日記

爆滅帝国軍空賊団  朝の呻き

 

                                                   作詞   面頭 美弦

                                               作曲   王都 喜屋戸

 

アンヨー     アンヨー

アンヨー     アンヨー

切り落とせ     捻りきれ

我ら爆滅帝国軍空賊団

世界が認めた  ならず者

全ての悪を   爆ぜさせろ

世界の悪は我らだけ

 

アンヨー     アンヨー

アンヨー     アンヨー

噛みちぎれ   焼き切れろ

我ら爆滅帝国軍空賊団

秩序を守る巨悪也

世界の半分売り払い

もう半分を蹂躙す

 

アンヨー    アンヨー

 

 

 

 

 

今日は久しぶりに昼近くまで寝た。

母親はいつものように生ゴミを捨て、家族の昼食を買いに出たようだ。

 

僕は起きて居間に行くと、液晶テレビに映るでじ子の前で、投げ捨てられた桃の様な尻を丸出しにした血縁が中腰で自らの陰茎を握りしめているのを目にした。

 

僕の血縁はでじ子を性的な目で見るような人間だった。

 

 

許せない。絶対に許せない。血縁であろうとも。

 

そう考えてからの記憶が無い。気がつくと目の前には粉々になったDVDプレーヤー、床に散らばったムシキングの打撃技「ダンガン」。

 

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僕は初めて自分が恐ろしくなった。

僕は家を飛び出して友達の家に行った。

インターホンを押してから窓を開けて友達の部屋に向かう。

 

「何故だ!!!!なんでツイッターの狂っている奴は女が多い!?こんなのありえない!!!」

友達の名前は小木  儘。

彼女は女性は全員生まれながらにして頭がおかしいと思っている生粋の性差別主義者。

趣味は親孝行とボランティアだ。

 

僕は彼女の家で暖を取り、彼女が「真・女神転生if...」をやっているのを後ろで見ていた。

 

 

 

夕方になると、なにか様子がおかしい。

空は真緑色になり、風が強く、冬なのに夏のように暑い。

 

すると、窓の方から見たこともない生き物が現れた。

足は人間、頭はクヌギダマ、腕は何本も束ねられた鎖で、胴体はガチガチに固められた塩のようだった。

 

塩(しお、英: salt)は、塩化ナトリウムを主な成分とし、海水の乾燥・岩塩の採掘によって生産される物質。塩味をつける調味料とし、また保存(塩漬け・塩蔵)などの目的で食品に使用されるほか、ソーダ工業用・融氷雪用・水処理設備の一種の軟化器に使われるイオン交換樹脂の再生などにも使用される。

 

日本の塩事業法にあっては、「塩化ナトリウムの含有量が100分の40以上の固形物」(ただし、チリ硝石、カイニット、シルビニットその他財務省令で定める鉱物を除く)と定義される(塩事業法2条1項)。

塩分の摂取を減らす製品には、塩化ナトリウムと同様に塩味を感じるが苦みもある塩化カリウムが含まれている。この塩化カリウムは、多くの国で摂取される植物灰から得られる塩に多く含まれる。

 

 

その化け物は屈伸を初め、その揺れを利用して鎖を振り回した。

 

鎖は家の中を這いずり周り彼女の家にあるPS2(廉価版)、銃夢全巻、がつ盛り(塩焼きそば)を木っ端微塵にした。

 

彼女は小さく囁いた。

「山形。甲縛式O.S.”対化物用炸裂装甲  セル画展”」

 

彼女は自らの皮膚を媒介に山形を使って甲縛式O.S.(オーバーソウル)をしてみせた。

彼女の持ち霊、「山形」は、「超・占事略決」と、アキラ5巻により、精霊クラスまで進化していたのだ。

 

 

僕は今年で26歳。この歳になれば、大抵の事は1人で出来ると思っていた。

そう思って過ごしていた日常がこうもあっさりと崩れ去るとはおもわなかった。

もう二度と夏は取り戻せない。